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蝉時雨を聴くと、なぜか古典文学に目覚めてしまう。
「う~ん、なぜだろう…」と考えていた時、夏になると奈良によく行く事を思い出した。
特に、奈良で古典文学に出会ったわけでもない。
ここ数年、夏のバイクぷち旅といえば、遠出は疲れるので奈良の明日香辺りへよく行っている。
といっても明日香村での行動は、遊歩道が多いため歩きが主になってくる。
古墳まわりでは日中の日陰も少なく、民芸館・資料館・お寺などを休憩場に使う。
エアコンの入った涼しい展示館などではゆっくりじっくり廻り、休憩場設置の自販飲料で喉を潤しながらパンフレットなどを見て過ごす。
岡寺・橘寺などでは拝観料が必要なので、ここも本堂に上がった時は隅っこに座りパンフレット等を団扇代わりに扇いだりして日中の暑さをしのいだりしている。
夏休み中であっても他の行楽地に比べ人はまばらで、子供/大人の団体さんと遭遇しなければ川の畔の日陰は心地良く、のんびり風にあたって聴く蝉時雨もまた心地良い。
普段街で聞く暑苦しいセミの声も、雨上がりや曇り空の過ごしやすい時などに聞くと「ふっ…」と明日香村を思い出す。
…と同時に古典文学的な事柄も脳裏をよぎってしまう。
古典的なものであるから奈良で目にすることは多いかも知れないが特に奈良で親しみがあるわけでもなく旅先で古典を見ることはまず無い。
ただ昔から「平氏」というものには興味があり、さほどの知識もないが古典芸能の「能」や「百人一首」を詠んだことはあった。
そんな事もあって、能、百人一首も夏に限られないが、蝉時雨を聴き、ほど良い風などにあたると、ふと「山鳥」「春日」「若菜」「風」などが脳裏をよぎり、その風情がまさに「明日香村」なのである。
「百人一首」から
一、秋の田のかりほの庵(いほ)の苫(とま)をあらみわが衣手は露にぬれつつ (天智天皇)
<秋の田の仮小屋は、苫葺の目もあらくつくられているので、私の袖は夜露に濡れ通しだ。>
●かりほの庵=「かりいほ(仮庵)の庵」の「い」がつまったもの。語調のための重ねことば。「田の刈」を掛けている。
●苫をあらみ=「苫あらみ」に同じ。「を」は強調のための間投助詞。「あらみ」は形容詞「あらし」の語幹に接尾語「み」を添え、原因・理由をあらわす。
●衣手=衣の手つまり袖。
●つつ=反復継続を示す助詞。 完了を示す助動詞「つ」の終止形を重ねたものと見る説もあり、これによると「ぬれつつ」は「ぬれつぬれつ」の略ということになる。
ネットで百人一首をわかりやすく示したものはないか調べてみたが、不要に意味を付け足したり、文法的な解説では全く見当たらなかったので一つだけ試しに載せてみました。要望があれば随時掲載してゆきます。
10行で知る能百番
●葵上 ←ここクリック
①源氏の正妻葵上がもののけに悩まされて寝込んでおり、臣下は憑(つ)き物の正体を巫女に占わせます。
②やがて梓弓(あずさのゆみ)の音にひかれて破れ車に乗った霊が現れ、
③輪廻を離れられない苦しみをつぶやきます。
④そして、六条御息所と名乗り、源氏の愛を失った恨みを述べ、
⑤葵上の枕元に立寄って責め苛み、幽界へと連れ去ろうとします。
⑥ただならぬ様子に、臣下は下人を呼び横川ノ小聖という行者のもとへ走らせます。
⑦駆けつけた行者が加持祈祷を始めると
⑧悪鬼となった御息所が現れ
⑨行者を追い返そうと激しく争います。
⑩しかし、悪鬼はついに祈り伏せられ、心を和(やわ)らげて成仏します。
「う~ん、なぜだろう…」と考えていた時、夏になると奈良によく行く事を思い出した。
特に、奈良で古典文学に出会ったわけでもない。
ここ数年、夏のバイクぷち旅といえば、遠出は疲れるので奈良の明日香辺りへよく行っている。
といっても明日香村での行動は、遊歩道が多いため歩きが主になってくる。
古墳まわりでは日中の日陰も少なく、民芸館・資料館・お寺などを休憩場に使う。
エアコンの入った涼しい展示館などではゆっくりじっくり廻り、休憩場設置の自販飲料で喉を潤しながらパンフレットなどを見て過ごす。
岡寺・橘寺などでは拝観料が必要なので、ここも本堂に上がった時は隅っこに座りパンフレット等を団扇代わりに扇いだりして日中の暑さをしのいだりしている。
夏休み中であっても他の行楽地に比べ人はまばらで、子供/大人の団体さんと遭遇しなければ川の畔の日陰は心地良く、のんびり風にあたって聴く蝉時雨もまた心地良い。
普段街で聞く暑苦しいセミの声も、雨上がりや曇り空の過ごしやすい時などに聞くと「ふっ…」と明日香村を思い出す。
…と同時に古典文学的な事柄も脳裏をよぎってしまう。
古典的なものであるから奈良で目にすることは多いかも知れないが特に奈良で親しみがあるわけでもなく旅先で古典を見ることはまず無い。
ただ昔から「平氏」というものには興味があり、さほどの知識もないが古典芸能の「能」や「百人一首」を詠んだことはあった。
そんな事もあって、能、百人一首も夏に限られないが、蝉時雨を聴き、ほど良い風などにあたると、ふと「山鳥」「春日」「若菜」「風」などが脳裏をよぎり、その風情がまさに「明日香村」なのである。
「百人一首」から
一、秋の田のかりほの庵(いほ)の苫(とま)をあらみわが衣手は露にぬれつつ (天智天皇)
<秋の田の仮小屋は、苫葺の目もあらくつくられているので、私の袖は夜露に濡れ通しだ。>
●かりほの庵=「かりいほ(仮庵)の庵」の「い」がつまったもの。語調のための重ねことば。「田の刈」を掛けている。
●苫をあらみ=「苫あらみ」に同じ。「を」は強調のための間投助詞。「あらみ」は形容詞「あらし」の語幹に接尾語「み」を添え、原因・理由をあらわす。
●衣手=衣の手つまり袖。
●つつ=反復継続を示す助詞。 完了を示す助動詞「つ」の終止形を重ねたものと見る説もあり、これによると「ぬれつつ」は「ぬれつぬれつ」の略ということになる。
ネットで百人一首をわかりやすく示したものはないか調べてみたが、不要に意味を付け足したり、文法的な解説では全く見当たらなかったので一つだけ試しに載せてみました。要望があれば随時掲載してゆきます。
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①源氏の正妻葵上がもののけに悩まされて寝込んでおり、臣下は憑(つ)き物の正体を巫女に占わせます。
②やがて梓弓(あずさのゆみ)の音にひかれて破れ車に乗った霊が現れ、
③輪廻を離れられない苦しみをつぶやきます。
④そして、六条御息所と名乗り、源氏の愛を失った恨みを述べ、
⑤葵上の枕元に立寄って責め苛み、幽界へと連れ去ろうとします。
⑥ただならぬ様子に、臣下は下人を呼び横川ノ小聖という行者のもとへ走らせます。
⑦駆けつけた行者が加持祈祷を始めると
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⑨行者を追い返そうと激しく争います。
⑩しかし、悪鬼はついに祈り伏せられ、心を和(やわ)らげて成仏します。
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